因果応報

2017/11/19

忙しさに流されていると、

季節の変わる匂いにまるで気づかなかったことにふと立ち止まってようやく気付く。

昨日、上着を着てきたことに少し後悔しながらいつもの踏切を渡っていたとき、

目の前を小さなほこりが横切った。

妙な軌跡を残して飛んで行ったそれは、

タンポポの綿毛だった。

すっかり花は枯れ、綿毛が飛び立つ季節になっていたのだ。

 

毎年この季節は、気づくと春が終わっている。

いつの間にか誰かが去って、知らぬ間に新しい人がが入ってきていたりする。

そして少しずつ上昇する気温とともに高揚している自分の気持ちにも気づかなかったりする。

仕事で疲れて体はへとへとなのに、妙にテンションは高く、

それについて行けず睡眠不足になっていることがしばしばだ。

そしてその高揚感と気持ちの変化のスピードは、

もれなく周りの変化も見えなくしてしまう。

そう、季節が変わっていても気づかなかったのと同じように、

大事な人の変化にも気づかず過ごしてきてしまった。

いや、本当は気づいていたけれど、

立ち止まって向き合うことを怠ったのだ。

いつもそうだ。

忙しさとそのストレスからくるエネルギーを発散することを優先して、

丁寧に生きることを忘れてしまう。

心穏やかだった頃に、もっと時間と感覚を大事にしておけばよかったと思うのは、

失ってから大切なものに気づくアレなのだ。

 

自分の心配を取り除きたいがために、

早く早く!と急かしてしまった。

この状況を作り出した原因の半分は私にあるのにだ。

信じよう。そして待とう。

時間はかかっても、悪い状況を放置できるような人ではないことは、

私が一番知っているはずなのだから。

ずるいは一度蓋をして、

私もここで深呼吸。

走らず、焦らず、気にせず。

のんびり行きましょう。

後のことは、その時考えよう。